知っているようで知らない日本語シリーズ~情けは人の為ならず他~

一般常識

今日は一般常識の話で、知っているようで知らない日本語シリーズです。

転職とか就職にも役にたつと思うから絶対に覚えてね

私は国語は得意だったから自信はあるわ。今日の問題は何なのかしら?

では問題です。「情けは人のためならず」って言葉の意味を知ってる?

知ってるわよ。「情けは人のためならず」とは,人に対して情けを掛けておけば,巡り巡って自分に良い報いが返ってくるという意味でしょ。

やるね、正解です。ただ、本来の意味である「人に情けを掛けておくと,巡り巡って結局は自分のためになる」を選んだ人と,本来の意味ではない「人に情けを掛けてやることは,結局はその人ためにならない」を選んだ人との割合はほぼ同じだったらしいよ(平成22年度の「国語に関する世論調査」による)

今日は、「情けは人のためならず」以外にも、知っているようで知らないというか、知らないと恥ずかしいといったレベルの言葉の話をしていきたいと思います。

1.潮時の意味

潮時も間違って使われやすい言葉のひとつです。潮時というと、物事が終わる間際にマイナスの意味で使いがちですが、本来は「一番いいタイミング」を指す言葉です。「ピッチャー交代の潮時」といった具合に「物事を行うのに最もいい時機」として用います。

ですから「あの人も昔は優秀だったのに、もう潮時かもね。」というのは間違った使い方です。潮時はオワコンの意味ではないと覚えておきましょう。

2.おざなりとなおざりの違い

「おざなり」とは、いい加減に物事をすませること、その場だけの間に合わせを表します。「なおざり」は、いい加減にしてそのままの状態で放っておくことを言います。

両者の意味を比べてみると、「いい加減である」ことは共通点ですが、行動する、しないのかで大きく異なってきますので使い分けるようにしましょう。

3.役不足の意味

一番間違えて使われやすい言葉といっていいのが、この役不足です。

役不足とは与えられた役目や仕事がそれをやる人の実力にたいして軽すぎる、という意味です。つまり、能力や実力がある人に、その人にはもったいないような仕事をさせているということですね。

ですから、貴方が上司から難しい仕事を与えられて、「すみません、この仕事は自分には役不足です」と言ったら、当の本人は、「この仕事は自分には難し過ぎて自信が無い」という謙遜のつもりだったとしても、正しい意味を知っている上司には、貴方が「なんだよ、こんな簡単な仕事を与えやがって、俺をなめるなよ」と思っていることになります。

間違えるととんでもなく恥ずかしいどころか、印象を悪くしかねないので気をつけましょう。

役不足は私も実は間違って覚えていたわ。だって、役が不足している=実力が不足しているって思っちゃうわよね

でも、漫画やドラマなどで、怖いお兄さんが。「てめえなんて役不足だ。もっと上の奴を出してこい」などと言っているのもたまに見かけたりしますが、このように実際に間違って使っている人は多いですけどね。

ただ、正しい日本語を身に着けて欲しいと先生は思います

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