貯める力の重要さについて

お金

今日は貯める力の重要性について話していくよ。これは起業にとっても必ず身に着けないといけない力といっていいんだ

起業にはお金が必要だから理解できるけど、貯めるって力ってどんな力なの?ただ我慢して節約するだけでいいような気がするけど

お金を増やすには3つの力が必要です。その3つの力とは、ズバリ「稼ぐ力」「貯める力」「増やす力」です。この中で最初に身に着けて欲しいのが「貯める力」です。

というのも「稼ぐ力」は、サラリーマンなら給料があがる、自営業なら売上や利益があがるということですが、そのためには努力が必要です。しかし、いくら稼いでも、それ以上に支出が増えてしまっては、お金は残りません。

「増やす力」も同様です。「増やす力」とは具体的には株、投資信託、不動産などにより資産を運用する事なのですが、その為には元手になる資産が無くてはなりません。

その資産を準備するためには「貯める力」が必要です。

つまり、3つの力はすべて重要なのですが、そのベースにあるのが「貯める力」だといえます。

確かにいくらお金を稼いでも、そのお金を使ってしまったら全然手元に残らないものね

凄く活躍していたプロ野球選手とか芸能人がその後で大きな借金を抱えて自己破産してしまうのも、急に稼げるようになったらその分生活が派手になって、その後稼ぎが少なくなっても生活レベルを落とすことができずにいるからなんだろうね

私も貯金しなきゃっていつも思うけど、つい欲しいものがあると我慢できずに買ってしまうわね

「稼ぐ力」や「増やす力」はその人の才能とか運とかいろんな要素に左右されるけど、倹約することは誰にでも同じようにできます。とはいえ人間は弱い生き物です。

宝くじに当たった人が、その後の生活はあまり幸せになっていないという事もよく耳にしますが、つい大きなお金が入ると、気持ちまで大きくなって、いままで通りの生活を送ることができなくなり、生活レベルをあげてしまうことにあります。

同じように、起業して急に大きな稼ぎが入るようになると、生活レベルをあげてしまい、その後いままでのように稼げなくなっても、生活レベルをさげることができず、借金を抱えてしまうというのもよくあるケースです。ですから「貯める力」を身に着けてからでないと起業するのは危険です。

耳が痛い話ね。私も貯金頑張らなきゃいけないわね。

ところで、一体どのくらい貯めればいいのかしら

それは、稼ぎがどのくらいあるか?扶養家族がいるのか?どこに住んでいるのか?などいろんな要素にもよるよね。まだ独身で実家に住んでいて家賃もかからない、あるいは社宅に住んでいて安い家賃で生活できるという環境に居れば貯金はたくさんできるだろうし、逆に住宅ローンをかかえ、子供が2人とか3人で、しかも奥さんが専業主婦といった場合には生活はギリギリで貯金どころじゃないかもしれないね。

ただ、だからといって今は貯金は無理だとか、お金が余ったら貯金しようという考えでは絶対に「貯める」ことができないよ。

「貯める力」というのは発想の転換とも言っていい。

普通の人は「稼いだ金額」-「使った金額」=「貯める金額」

と考える。つまり、余ったお金が「貯める金額」ということ。

お金持ちの発想は逆です。まず先に貯める金額を決めて、その中で生活する。

つまり「貯める金額」=「稼いだ金額」-「使った金額」ということ。

なんか式の左右を入れ替えただけで、結局同じ事なんじゃないの?一体どこが違うのかしら?

式の左右が逆というところが実は大切な考え方なんだよ。あなたは貯金の金額を毎月いくらって決めてる?

え?貯金の金額って?今月はたくさん使ったからあまり貯金できなかったわとか、今月はちょっと臨時収入が入ったから貯金しようかなとかそんな感じで、毎月バラバラだけど。貯金って本来そんなものじゃないの?

貯める力のポイント1「発想の転換」

「貯める力」の極意はまさにそこにあって、余ったお金を貯めるという発想ではなくて、まず最初に貯める金額を決めてしまうこと。そして、その金額は何が何でも守る。稼いだ金額が予定より少なければ支出を減らす。というようにね。

目標の金額は当然稼ぎが高い方が、貯める金額も大きくできるから、目標の金額は割合で決めた方がいいよ。

細かい税金の話は抜きにして、例えば手取りの収入の20%を貯金すると決めたら、支出は80%以内に抑えなくてはならないという事になるね。

そうやって常に収入の範囲内で生活する習慣が身に着けば、臨時収入とかがあっても、その分ははじめから無かったものとして、全部貯金に回す事ができるよ。

その時は20%の目標を大きく上回るかもしれないけど、それがお金持ちになる発想なんだよ。

ええ、なんかそれって簡単そうに思えて結構大変ね。誘惑に負けないように精神力を鍛えなきゃいけないわね

今の日本は物価も以前よりかなり安くなっているからそんなに難しい事じゃないよ。確かに給料も昔より全体的に下がっているけど、それ以上に安くて品質の良い物も増えたし、またブランド品や高級時計、高級車などで自分を飾り立てる事を羨ましく思ったり、成功の証とみなくなってきているから、浪費する誘惑もなくなったと思うよ。

とはいえ我慢して貯めるというのでは心まで貧しくなってしまうかもしれないから、「貯める力」を身に着けるために必要なポイントその2について話していくね。

貯める力のポイント2 「固定費を下げる」

固定費って毎月必ず出ていくお金の事ね。たくさんあるわね。ガス、水道、電気、家賃、保険、あとNHKの受信料とか。そういえばNHKの受信料を払っていない人もたくさんいるみたいね。それって不公平だわ

まあ、NHKの受信料はおいておいて、そう固定費というのは「毎月必ず出ていくお金」の事。具体的には、住居費・光熱費・保険料など、毎月支払うことが決まっている項目だね。

それに対して、食費・日用品費・被服費など、毎月支出する額が変動するものを「変動費」と言うんだ。

でも、一見変動費を見直した方が貯金の額は増えそうに思わない?

確かにそうね。固定費ってもう決まっていてどうしようもなくて、変動費は自分の努力次第で減らせそうな気がするわ

もちろん変動費を減らすことも重要だよ。

ただ、変動費を減らすためには、自炊して食費を削ったり、特売のちらしを見つけては遠くのスーパーまで買い物に行ったり、欲しいものを我慢したりと、いろんな努力をしなければならないよね。

一方固定費は、一度見直したら削減効果がずっと続きます。つまり、一度見直してしまえば、その後は何もしなくても自然に支出金額が毎月減ることになるよね。この見えない力が大きいんだ。

なるほどね。一度見直してしまえばその効果がずっと続くということね。では何をすればいいのかしら。電気をこまめに消すとか、エアコンの暖房をやめてこたつとかホットカーペットにするとかかしら

確かにそういった努力も無駄ではないと思うけど、結構大変だよね。それよりは、大きい金額を、それも一度見直せば後は何もしなくてもずっと削減効果が続くものから手をつけるのがいいよ。そのトップ3は、「家賃・住居費」「自動車」「保険」だね。

固定費の見直し1 家賃・住居費

固定費の見直しで一番効果が大きいのは、やはり家賃・住居費でしょう。住居費の目安は収入の30%と言われているため、もしこれをオーバーしている場合は必ず見直しましょう。

賃貸物件に住んでいる人のケース

まずは家賃の交渉です。近隣の同じような物件を調べ、それよりも高い場合には交渉してみてもいいでしょう。それでも難しい場合は思い切って引っ越しも考えましょう。断捨離して物をメルカリなどで処分すれば、臨時収入もはいりますし、その後の家賃も下がって一石二鳥です。

持ち家に住んでいる人のケース

持ち家の場合は簡単に引っ越しするというわけにはいきません。ただもし住宅ローンが残っているのなら、繰り上げ返済やローンの借り換えを検討し、毎月の支出を抑える工夫をしましょう。

固定費の見直し2 自動車

とにかくお金がかかるのが自動車。確かに自動車は便利ですが、本当に自分で所有している必要があるのでしょうか?自動車の購入費以外にも保険料やガソリン代、駐車場代、車検や整備費用、その他いろいろなお金がかかります。

交通網が発達しておらず、自動車を使わないとどこにも行けない地域に住んでいる。仕事で毎日のように使っているというといった状況なら自動車が無いと困るかもしれないよね。

でも普段は電車で通勤し、自動車を使うのは日曜日の買い物やレジャーの時くらいと言う人は思い切って自動車を処分しましょう。

病気など緊急時はタクシーの方が便利ですし、レンタカーやカーシェアリングなど、もはや自動車は所有する時代から使用する時代に変わりつつあります。はっきり言って、車が絶対に必要なのではなくて、かっこいい車に乗って自慢したいという見栄や、車がないとみっともないという体裁で車を所有しているケースの方が多いのではないでしょうか?

地方で車がないと生活できない場合も、軽自動車などできるだけ維持費のかからない車に乗り換えましょう。見栄は豊かさへの最大の敵ですから。

固定費の見直し3 保険

保険は一度加入してしまうとついそのままにしてしまいがちです。ところが家族状況が変わって必要が無い保障に入っているケースも良くあります。例えば子供が小さい頃に入った定期保険に子供が働き始めてもまだ入っていたり。

ですから、必要がない保険は解約もしくは減額して保険料が安くなるように、保険を定期的に見直す事が大切です。

もちろん、保険会社の営業職員に相談すると、相手も商売ですからうまく別の保険を薦められ、保険料が下がるどころかかえってあがってしまったということもありますから注意しましょう。

固定費の見直し4 その他

上記3つが金額としては大きいけど、その他としては以下のとおり。

通信費

大手キャリアに固執せず、格安スマホにすれば、年間で大きな節約になります。うちは新規契約の際にRakuten UN-LIMITにしました。

ただ大手キャリアのドコモからahamoなど格安プランが出て居ます。

競争の激しい業界で、次々と新しいサービスが出てきますので、ネットなどで最新の情報を収集して、少しでもお得なプランに切り替えましょう。

電気、ガス代

電気会社やガス会社を見直すと、サービスはそのままで支出を抑える事ができます。地域によってサービスエリアが違いますが、スマホやネットなどで簡単に見直すこともできますので、一度調べてみましょう。

その他

全然行っていないスポーツクラブ、年会費がかかっているけどほとんど使っていないクレジットカード、課金されているけど実はほとんど使っていない動画サービスやスマホアプリなどはありませんか。

スポーツクラブは公共の施設を使う。あるいは利用時に単発で使うなどで安く抑えられますし、クレジットカードやアプリなどは無料でいくらでも良いサービスがあります。これらも塵が積もれば馬鹿にならない金額です。

早速見直してみましょう。

はい。確かに固定費の見直しはとても効果がありそうね。私も早速固定費を見直して、余ったお金で美味しいものを食べたり、洋服買ったり、旅行に行ったりしたいわ

おいおい、それじゃいつになっても貯金は増えなさそうだな。やれやれ

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